宇久メガソ-ラーの裏を見た(Ⅵ)

宇久メガソ-ラーの裏を見た(Ⅳ)で書いた林地開発の区長同意書を情報公開で取得した。林地開発許可申請によれば、A工区:20.2638ha・B工区:17.4015ha・C工区:22.2402ha・D工区:8.0580haの合計:67.9635haが出されている。
区長が個人的に同意した同意書とはどのようなものか調べてみた。
下図は長崎県林地開発許可事務処理要領(抄)の第7 林地開発許可申請に要する書類一覧の抜粋である。
第7  林地開発許可申請に要する書類一覧-550.gif

区長個人の同意は、「19の開発区域周辺居住者の同意書及び区域図面申請様式」で、同意の得られた区域が、分かるように図示して下さい。とある。
開発区域周辺居住者の同意であれば、全ての開発区域周辺居住者の同意が必要である。もし、区長が同意するのであれば区会などで意見を集約した地域代表の区長ではなくてはならない。
区長が個人として行ったことを、県が開発区域周辺居住者の同意とすることがおかしいので。県(林政課)に尋ねたが、書面が整っておれば十分との見解であった。
これは、宇久メガソーラーの裏を見た(Ⅰ)の市への区長要望書と同じである。このようなことで行政は事業者への便宜を図っているのであろう。(個人には厳しいが、大型事業を行う事業者には非常に甘い)

林地開発に伴う今回の同意がどのようなものであったかを知るために、同意書とこれに関連した地図を情報公開制度で入手した。しかし、長崎県の情報公開制度では個人が特定出来る部分は非開示ということで、それぞれの区長が同意した林地を知ることが出来なかった。県の林政課に対し、これでは情報公開とはなっていないと苦情を言ったが個人情報につながるものは一切公開できないとのこと。
また、「本同意書は事業者の努力義務であり、必須なものではない」とのことであった。しかし、林地開発許可申請に要する書類一覧にあるのだから必要なはずである。
開示された同意書を見ると、同意書は平成31年4月30日~令和元年5月12日の間に書かれており、21枚の内20枚の日付は全て同じ筆跡であった。
なお、林地開発に当たり、26地区中21地区長から同意が得られているが、川端・松原・神浦寿久居地区は関係ないとして同意しておらず、2地区は反対ではなく、当該事業に関わらないとしている。

区長の同意書の原本複写が手に入ったので紹介する(提供者に迷惑が掛かることも考えられるのでここで氏名と地区名は消しています)。
同意書007-2-550.gif

上図のように必要な部分はすでに記入されており、区長名の記名と押印だけですむように準備されている。この同意書の区長はA工区(宇久町平1465番7他2字528筆 20.2638ha)であるが、事業者は同意書に記名と押印する際には、大まかな場所を口頭で告げただけで地図により同意する林地の説明はなかったそうである。
工区-550.gif


同意書のコピーには事業者のメモが記入されているが、コピーをする際にメモを消し忘れたのであろう(事業者メモと書き加えたのは私)。

<事業者メモの内容>
メモ(下部):土地所有者(地権者)が不明地で作業を実施する。
安全面を理由に
島全体の開発のために全区長から押印済
*(メモから考えられることは、地権者不明地の同意をとることが出来ないので、「安全面を理由に」区長同意をとるということであろう。
地権者不明地の同意について県に聞いたところ、地権者や血縁関係者を探し、同意を得るべきであるが、宇久島の慣習でも良いとのことであった。おそらく区長同意を県が指南しているのだろう。)
メモ(上部):R2.4.2 11:00
ターミナル重吉氏

このようなことで、同意についてはどのような事務処理が行われたかについては確認するすべがなく、闇の中である。 
事業者が区長個人同意を認める https://youtu.be/5Ewl_KJTZOI

*図が見にくいのでpdfで作っています。リンクアドレス:http://www5d.biglobe.ne.jp/~furusato/pdf.html


宇久メガソーラーの裏を見た(Ⅴ)

平成30年2月7日に、宇久町26区の内23区の区長らが市に対して宇久メガソ-ラーの推進を要望している。この際に農振除外、農地転用許可について「区長の立場として住民に対する説明など全面的に支援する」と述べている。
23区となると住民の80%程度が宇久メガソ-ラーの推進を要望しているとして、この要望書を元に市は農振除外等を進めている。このことは(Ⅰ)でも書いた。

7月11日の旦の上地区の事業者説明会の中で、「要望書の区長同意は本来なら区会を開催し住民の意見を元に要望書への署名捺印を行うべきだ。しかし、事業者は、区長個人として要望書への署名捺印を依頼しており、本来のやり方ではない」との住民意見に対し、事業者は「時間が無かったので、区長個人として要望書への署名捺印を依頼している」事実が明らかになった。また、この要望書を「仮宿舎建設の要望」に援用しており問題が大きいと意見が出ていた。
このときの録音を参照(7分の短縮版 https://youtu.be/acLaP5h8OCo
この他にも複数の意見が出ている(30分版 https://youtu.be/jsycxXZxoII
その後、旦の上地区の住民が事業者に対し、説明会の記録を開示するように要望した。内容を見ると説明会の意見として最も問題が大きい「区長同意の意見」は外されている。
参照:http://www5d.biglobe.ne.jp/~furusato/pdf.html

事業者による佐世保市への報告書「宇久島事業太陽光発電事業に係る地区別説明会の実施内容の報告」には単に説明会が終了したとしており、意見の内容は報告されていない。
市は事業の進め方に対し、手続きに不正がないか監視し、問題があれば指導する義務があろう(事業者の報告書にも指導をして欲しいと書かれている)。
説明会報告.gif

















宇久メガソーラー発電の裏を見た(Ⅳ)

<宇久島・・・この風景は消えようとしている>
宇久-550.gif

シリーズの中で事業者は区長個人の同意を住民の同意として使うなど、不正な手続きをしていることを書いてきた。
林地開発についても同様なことを行っていた。このことについて良識ある当時の区長らは同意の撤回をしたいと発言されている。
区長個人の同意を全体の同意とするのは極めて問題が大きく、法律に抵触するのではないかと思われる。
説明会で区長同意を収集した、事業者(担当者)は許認可を早く進める為だったと話をしている。
林地開発許可を出した長崎県は事業者から聞き取りをするなどし、正常な手続きに修正すべきである。

話の内容は次のリンクから  https://youtu.be/5Ewl_KJTZOI

宇久メガソーラーの裏を見た(Ⅲ)

林地開発からみたアセスメント実施のごまかし
宇久みらいエネルギー合同会社から宇久メガソ-ラー建設に関わる林地開発許可申請 A工区:20.2638ha・B工区:17.4015ha・C工区:22.2402ha・D工区:8.0580haの合計:67.9635haが出されている。
長崎県環境影響評価条例では、土地の形質の改変を伴う面積的な広がりを持つ事業で、面積が30ヘクタール以上の規模の場合、条例の対象事業となる。そこで、県にアセスメントが不要な理由を質問したところ(http://www5d.biglobe.ne.jp/~furusato/youbousho.htm)、

「宇久メガソーラー事業の改変面積は、太陽光発電施設の支柱部分、送電鉄塔用地、変電設備用地、交直変換所用地、管理道路用地及び調整池又は沈砂池用地の造成にかかる面積が該当し、図面の提出及び事業者への聞取りにより確認しました。
 その結果、改変面積が30ヘクタールに満たなかったことから、当該事業は環境影響評価の対象外と判断しています。」
との回答であった。

ここで大きな疑問がある。知事の林地開発許可が必要なのは、地域森林計画対象の民有林において、1ヘクタールを超える開発行為。「開発行為とは、土石又は樹根の採掘、開墾その他の土地の形質を変更する行為(森林法第10条の2)。」
土地の形質の変更がないのであれば、林地開発許可申請は必要ない。にもかかわらず、林地開発許可を申請したと言うことは「土石又は樹根の採掘、開墾その他の土地の形質を変更する行為」があるからで、そうであれば、長崎県環境影響評価条例で言われる「土地の形質の改変」があるからである。
田んぼや畑に樹木が生えた場所ならば(この場合の地目は林地にならず農地)、別だが、林地の樹木を伐採したあとには岩などもあるはず。岩や根を起こし整地すれば土地の形質を変更したことになる。果たして、土地の形質の変更なしにソーラーパネルが設置できるのか疑問である。県は正確な聞き取りをしたのだろうか?

当方で調べた結果改変面積は28haと分かった。林地開発によりあと2haを超えることは間違いない。ただこの場合事業者はアセス逃れでどこかを減らすという常套手段を使うだろう。
事業により環境に大きな影響を与えることを、できる限り減らす努力をするのが境影響評価の主旨である。広大な面積の土地をパネルで覆うのは植生を破壊し、生態系への影響は計り知れない。なのに、パネル設置に関しては支柱の面積(営農型)のみを土地の形質の変更として扱うのは常識では考えられない。県はこれまでと異なる開発と規模に対した境影響評価条例を早急に構築すべきである。

当会の質問では詳細な回答をお願いしていた。しかし、回答では単に改変面積が30ヘクタールに満たなかったと書かれているだけである。
誠意をもって回答をするのであれば、少なくとも支柱部分、送電鉄塔用地、変電設備用地、交直変換所用地、管理道路用地及び調整池又は沈砂池用地の造成に係るそれぞれの面積を記載すべきである。
それをしなかったことは情報を隠蔽したのと同じ。

*県の回答
長崎県環境影響評価条例においては、太陽光パネ儿等の設置に伴い切土及び盛土が行われる部分を「土地の形質の改変に係る区域の面積」としており、林地開発許可制度における「土地の形質の変更」とは面積の考え方が異なります。(地域環境課)

支柱部分の面積がアセスの対象になるのことの疑問が残る。

<ソーラーパネル位置(色は無意味)>
めがそらー位置.gif

<林地開発許可申請(一部)>
林地開発許可申請.gif

<県の回答>
アセス質問回答001.gif


宇久メガソーラーの裏を見た(Ⅱ)

2019年10月04日 Net IB Newsによれば「メガソーラーに揺れる宇久島~着工目前、島民の声(1)」
において、メガソーラー建設について30人への聞き取り結果、50%:どちらとも言えない。33.3%:反対。16.7%:賛成。であった。サンプル数が少ないのでなんとも言えないが、「どちらとも言えない」は、島特有の文化があるので意見を言わなかったのだろう。この50%を除いて考えると反対者が多いと取れる。
7月11日の説明会では、宇久島はメガソーラー建設用地の地権者だけのものではない。それ以外の島民の声は無視されているとの声が出されるなど、反対意見が多数出されていた。もっとも説明会に参加して意見を言おうという方々はこのことを真剣に考えている方が多いからであろう。
地元からの最近の情報では、建設作業員最大1,200人収容の宿舎建設が「宇久総合運動公園に許可された」。しかし、佐世保市宇久地区体育施設条例によれば、宇久総合運動公園という市の施設は存在せず、条例での名称は「宇久陸上競技場」となっている。
条例にない施設に作業員宿舎の建設を許可したのである。この許可要件として、「地元からの要望があること」(文書2)とされているが、誰一人として、作業員宿舎の建設の要望をしたことはないとのことである。考えられることは、要望書(文書1)が援用されたと考えられるが、これは、一般的には行政では行われないことではないだろうか。
☆宇久メガソーラーの裏を見た(Ⅰ)で書いたように、要望書は区長個人として署名捺印されたものを、区民全体の要望として扱っている。

<宇久太陽光・風力位置図>
宇久太陽光・風力位置図.gif

<推進要望書(文書1)>
推進要望書001.gif

<宇久陸上競技場>
陸上競技場.gif

<宇久町総合公園敷地の目的外使用許可について(文書2)>
許可要件1-2.gif




宇久メガソーラーの裏を見た(Ⅰ)

宇久メガソーラーについては本ブログ「https://furusatoiine.at.webry.info/201910/article_1.html」に詳しく掲載している。
平成30年2月7日に、宇久町26区の内23区の区長らが市に対して宇久メガソ-ラーの推進を要望している。この際に農振除外、農地転用許可について「区長の立場として住民に対する説明など全面的に支援する」と述べている。
23区となると住民の80%程度が宇久メガソ-ラーの推進を要望しているとして、この要望書を元に市は農振除外を進めている。また、宇久町陸上競技場への宿舎建設・林地開発にも利用された可能性がある。
しかし、7月11日の事業者の説明会の録音で明らかなように「事業者は時間が無かったので、区長個人として要望書への署名捺印を依頼している」事実が明らかになった。(https://youtu.be/acLaP5h8OCo)参照
この要望書は区長個人(23名)の要望書であり住民の要望ではないとして、抗議した宇久住民に対し市は、「佐世保市としては内容に関係なく書式が整っておれば、受理して違法でない」と言っている。
このことを聞いて、以前ブログにアップした「事業者と県」のやりとりが、現実のものとなっていると思った。
それは、住民の建設同意の取り方について、佐世保市の政策経営課は日本風力に対し「区長の同意を取ることで地区全体の同意と見なせばよい」と指南をしていた。恐らく、宇久メガソ-ラーについても同様な指南をしていたと考えて良いだろう。

以下は説明会の録音(抜粋)ユーチューブリンク
30分版
https://youtu.be/jsycxXZxoII
7分の短縮版
https://youtu.be/acLaP5h8OCo

<宇久ソーラーパネル配置図>北側に草原が多く、草原性の希少植物が多い。
宇久太陽光位置図-550.jpg


<対馬瀬方面>灰色と赤色のメッシュがソーラーパネル
対馬瀬.gif

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<乙女ヶ鼻方面>
乙女が鼻付近.gif

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<本飯良方面・・小値賀島方面>
本飯良方面.gif

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<長崎鼻方面>ここは、メガソーラー反対者が多く建設されない。
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<区長個人名で出されたメガソーラー推進の要望書>他に22枚ある。
要望書・神原001.gif


ミヤマアカネ田んぼの生き物

昨日がミヤマアカネ発生初日でした。以下にアップhttps://www.facebook.com/Furusato.Sasebo
今日は久し振りに天気が良かったので、毎日の田んぼ見回り中に少し生物を見てきました。

<コオイムシ(コオイムシ):この田んぼでは比較的多く見られます。オスが卵を背負っているのは良くみますが、今回のように稲の葉に登っているのは初めて見ました。5個体を見ましたのでたまたまではなく、生態の一部だと思います。近づくと水に落ちてしまいます。>
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<コブノメイガ(メイガ科):発生源は海外からの飛来で、主な飛来は6月下旬~7月中旬にみられ、その後2~3世代を経過するとのこと。被害が問題になるのは飛来後第2世代幼虫による出穂期前後の食害。今年は特に多く畦を歩くと何匹ものガが飛び回ります。稲の収量は少ないかも知れません>
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<シオカラトンボ(トンボ科):ウスバキトンボと共に盛んに羽化しています。ミヤマアカネの天敵です>
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<マユタテアカネ(トンボ科):ここでは、最も早く羽化し羽化後直ぐに田んぼから出てき来ます。早朝に田んぼに行くと羽化後の若い個体が不器用に飛んでいくのが見られます。写真の個体は羽化後の数日経過した個体でしょう>
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<シュレーゲルアオガエル(アオガエル科):ここで、卵から幼生期を過ごす緑色をしたカエルは2種で、アマガエルとシュレーゲルアオガエルです。他にはヌマガエルがいます。>
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<アカハライモリの幼生(イモリ科):この田んぼには、他の田んぼでは見られないほど多くのアカハライモリが繁殖にやってきます。ミヤマアカネの幼生を捕食するようで、間引きをしてよその田んぼに移しています>
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<ウリカワ(オモダカ科):除草剤を殆ど使わないので(ヒエ用を少し使う)、水田雑草が沢山生えています。中でもウリカワは多く白く可愛い花を咲かせます>
ウリカワ550.jpg

中々会えない植物

主に、自宅からそう遠くない市内のあちこちを歩いていきもの探しをしています。今回は6月中旬頃から7月中旬の1ヶ月間ほどに見られた「中々会えない植物」を紹介します。6月の中旬を過ぎると、秋まで花は殆ど見られなくなりますがシダ植物が面白くなります。

<オニヒカゲワラビ(イワデンダ科):山地のやや湿度の高い林下に生える常緑性シダ。以前は吉井町で見られていたが、スギ林の伐採で消滅。今回見つけたのが市内唯一の個体>
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<ヒロハクリハラン(ウラボシ科):クリハランと同じように川沿いの林などに生える常緑性シダ。まだ、ソーラスが出来ていないが、葉の幅が約10センチ、長さが50センチほどもあり、クリハランとは明らかに異なる>
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<イヌガンソク(イワデンダ科):夏緑性のシダで、山地のやや明るい樹林下や山道の路傍などに生育する。国見山に数カ所生育地があったが植林したスギが大きくなり暗くなったことで、殆どが枯死した。本個体は明るい林内に生育していた。>
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<クモキリソウ(ラン科):やや湿気が多く比較的明るい林内に生える。クモキリソウ属で一般的に見られるのはコクランがある>
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<マイサギソウ(ラン科):ヤマサギソウの種内変異で同じように草原に生える。距は、明確に上方に伸びる。国内分布は北に偏る>
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<キヨスミウツボ(ハマウツボ科):寄生植物で寄生相手は意外に広い。花が終わっていて種子が出来ていた(花は九千部で撮影)。市内では初記録と思う>
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<オオナルコユリ(ユリ科):ナルコユリに比べると全て大型で、茎の高さ80~70㎝、葉は長さ15~30㎝になる。時折見かけるがこれほど大きなものは初めて見た>
オオナルコユリ-550.jpg

諫早湾貝類調査

諫早湾(高来町・小長井町)に 10年ぶりに行ってきた。
諫早湾が締め切られ潮流が変化した影響と考えられるが、島原半島側では軟泥がなくなり砂地に変わっており、軟泥が必要な生物は壊滅状態である。高来町・小長井町にはまだ、軟泥が残っているが10年前に比べると減っており、諫早湾独特の環境が無くなりつつある。
今回の調査ではアズキカワザンショウが激減(80%以上)し、場所によっては消滅。シマヘナタリも同様。また、高来町ではウミマイマイ・カワグチツボは確認出来なかった。
内湾環境に生息するオカミミガイ・ヘナタリ・ウミニナ・センベイアワモチ・キヌカツギハマシイノミ・シイノミミミガイなどのように諫早湾以外でも見られる種の減少はなかったが、諫早湾の環境に生息していた種は確実に減少している。今後数十年で絶滅するのではないかと考えられる。

<シマヘナタリ(左)+フトヘナタリ(フトヘナタリ科):この二種が交接している。どちらが間違ったのか・・・。いずれにしても極めて珍しい>
シマヘナタリの交尾?右はフトヘナタリ?-550.jpg


<クロヘナタリ(フトヘナタリ科)・岡山大学の福田先生によれば、クロヘナタリの産卵の画像は見たことがないとのことでした>
クロヘナタリ (8)-550.jpg


<クロヘナタリの交接>
クロヘナタリ-550.jpg


<アズキカワザンショウ(カワザンショウ科):2010年の調査では普通にいたのに、今回はかなり探さなければ見つけ出せなかった。しかも、殻表が摩耗した個体が殆どで、世代交代が上手くいってないのだと思われる>
アズキカワザンショウ (6)-550.jpg


<オカミミガイ(オカミミガイ科):本種は以前と変わりなく沢山見られた>
オカミミガイ (3)-550.jpg


<センベイアワモチ(ドロアワモチ科):以前と変わらない>
センベイアワモチ (4)-550.jpg


<キヌカツギハマシイノミ(オカミミガイ科):以前と変わらない>
キヌカツギハマシイノミ (7)-550.jpg


<シオマネキ(スナガニ科):以前は記録していない。多分貝を探すのに夢中で見ていないのだと思う>
シオマネキ (5)-550.jpg


<ムツゴロウ(ハゼ科):調査地では健在だったが以前より少ないと感じた。軟泥が少なくなっているので減少していると考えられる>
ムツゴロウ-550.jpg

























伊島のヤギによる植生変化

久し振りに九十九島の伊島(国立公園内)に調査に出掛けた、私とkさんは何度も渡島しているが、メンバーの県職員・環境省職員・植物の専門家・両生は虫類・昆虫類の専門家は初めて。
それぞれに、目的があっての渡島である。
私は、カラスバトとクロサギの繁殖状況と植物の調査。島に着くとヤギが18頭いたのに驚いた。久し振りの渡島(多分10年位)そのときは年老いたヤギが二頭いただけで、植生への影響は余り感じられなかった。
ヤギが多数いたので、鳥の調査は止めて島全体を歩いてヤギによる植生変化を調べることにした。
東側は林が海に迫り場所によっては満潮時は林の付近まで海水が来るが、南西側には閃緑岩の岩が転がり林から海まで若干の距離がある(航空写真参照)。
調べた植生への影響をざっとまとめた。(県職員・環境省職員はどのように感じられたでしょう)。
①初めて記録された植物
食害により、林縁が明るくなり、ケカタバミ・シマトキンソウ・コナミキ(国VU・県EN・市CR)
*チョウセンテイカカズラ(ヤギとは関係ない)
②増えた植物
東側の山際の樹木を食べているので林縁が明るくなり、少なかったヒメキランソウ(県NT・市EN)
が10倍以上に増加。
③食害により絶滅した植物
ハママツナ(県NT・市VU)・アイアシ(市NT)・ミヤコジマツヅラフジ・シャク
④被食により減少した植物
ハマオモト(市NT)・カカツガユ・ハマヒルガオ・ハマボウ(県NT・市NT)・ハマウド・フサスゲ(県NT・市CR)
⑤食害に遭った植物
トベラ・シャリンバイ・ハマヒサカキ・カカツガユ・ススキ・ヒゲスゲ・イソアオスゲ・カンコノキ・ノイバラ・テリハノイバラ・ハマボウ・アコウ・ハマボッス
⑥九十九島ではシカが食べない植物をヤギが食べている
ハマオモト(ヒガンバナ科)・サカキカズラ(キョウチクトウ科)・イワタイゲキ(トウダイグサ科)・ハマゴウ(クマツヅラ科)・・・有毒植物も徐々に食べて体を慣らし、平気で食べれるようになるとのこと。
*野崎島ではハマゴウを鹿は食べない。九十九島ではイワタイゲキ・ハマオモト・ハマゴウを鹿は食べない。
⑦食害に遭っていない植物
ヒメキランソウ・コナミキ・ハンゲショウ・ネコノシタ・ヒトモトススキ・サルトリイバラ・ムサシアブミ・ナンゴクウラシマソウ・ハマナデシコ・オニヤブソテツ・ナツフジ・ツボクサ・ニオウヤブマオ
★特記(希少な生物の発見)
植物ではタチハコベ。ニシヤモリ。チョウセンテイカカズラは丸島と2カ所。

<伊島の航空写真>
伊島鳥瞰-550.jpg

<コナミキはこれまでなかった浅島でも見つかった・・シカもヤギも食べない>
コナミキ (10)-550.jpg

<ヒメキランソウ(シソ科)キランソウと違い長いシュートを出して広がっていく>
ヒメキランソウ (10)-550.jpg

<10年ほど前にいたヤギ>
ヤギ1-550.jpg

<ハマヒルガオ群落・・・消滅している>
ハマヒルガオ2-550.jpg

<溜池の側に生えるフサスゲ・・・現在は細々と生育している>
フサスゲ2-550-2.jpg

<ハマオモトの葉が食べられ偽茎だけ残っている>
ヤギ被害 (7)-550.jpg

<トベラ・シャリンバイが枯れている>
ヤギ被害 (9)-550.jpg

<上陸地点 10年ほど前の様子。ここにはハママツナ・アイアシ・ハマウド・ナガミノオニシバ・ハマオモトがあり、アイアシ中にはフトヘナタリもいた・・・今は全くない>
伊島94.5.28-550

<ニシヤモリ・・M先生大喜び>
ニシヤモリ (7)-500.jpg



























































大潮の調査

春は潮が大きく、気温や水温も上がるので潮間帯の生物から潮上帯の生物が活発に動き出す。
5月中旬の大潮で俵ヶ浦半島・日野町の海岸3カ所を歩いた。
俵ヶ浦半島ではカブトガニ2個体、日野町ではテングニシの産卵・イソアワモチ。植物ではハマサジ・カノコユリが、市内で2カ所目のヒロハネムが確認出来た。

<テングニシ(エゾバイ科テングニシ亜科)本種は有機スズ(船底塗料)等の環境ホルモンの影響でインポセックス化し急速に個体数が減少した。早岐瀬戸や大村湾では多少見られていたが市内では殆ど見ることが出来なかったが、近年少しずつ回復している。今回は運良く産卵中の個体を含め4個体が見られた。年配の方はウミホウズキが懐かしいのでは。(国NT、県CR、市VU)>
テングニシ (18).JPG


<イソアワモチ(ドロアワモチ科)市内では普通種の本種より希少種のドロアワモチの方が多い。恥ずかしながら、随分以前はヤマトウミウシと混同していた。ドロアワモチやセンベイアワモチに比べると驚くほど動きが速い>
イソアワモチ (55).JPG



<クロコハゼ(ハゼ科)体長は5cmほど。河口付近の泥底に生息する。本種は正式に分類学的記載が行われていない「未記載種」で、幾つかの種が含まれているとされている。近年分布域が北上している。市では2カ所目の記録(県NT)>
クロコハゼ (11).JPG


<カブトガニ(カブトガニ科)俵ヶ浦半島では数カ所で見られるが10~12令位の個体しか見たことがない。繁殖期に探すと成体も見られるのかも知れない。(国CR+EN、県EN、市 CR)>
カブトガニ (12).JPG


<ハマサジ(イソマツ科)2年草で潮間帯上部に生育する。以前よりも生育地が少なくなったように感じる。葉がさじ(スプーン)に似ているのが和名の由来。秋に小さな黄色い花を咲かせる。(国・県・市:NT)>
ハマサジ (2).JPG


<ヒロハネム(マメ科)市内では亀ノ子島で発見したが、その他では見たことがなかった。やっと2カ所目の生育地を見つけた。ネムノキと並んで生えており、高さ2m程の幼木である。葉を1枚頂いて長尾半島に植栽しているヒロハネムと比較をし、間違いが無いことを確認した。>
ヒロハネム (1).JPG


<付記>
24日(日)は日野町(長尾半島付近)の調査をしたが、多くの子供達(外国人もいた)が飛び込みをしたり元ノ島へ泳いで渡るなどして遊んでいた。警察官が4人来てくつろいでいる米兵と話をした後に、長尾半島へ上がっていった。私もヒロハネムの同定の為に同じ方に登っていき同定を済ませ、トイレに行った。20人程の子供達が警察官に集められ住所や名前を聞かれていた。トイレで会った中学生に何で補導されてる?と聞いたら、小学生が「海で泳ぎよったけん補導されよる!」・・・。誰かが「子供が海で泳いでいる」と警察に通報したのだろう(中学生はおとがめナシ)。
不思議なことをするものだ。自然との触れあいもこのような形で壊されて行くのか・・・。月曜日は学校でも多分怒られたと思う。
警察官に一言言うべきだったか・・と今でも気になっている。





県境の植物

世知原町は佐賀県伊万里市と接している。国有林の管理は以前は武雄営林署であったが、今は県別に分かれ、長崎県は長崎森林管理署、佐賀県は佐賀森林管理署が行っている。
国有林は施行の区域を林班とて管理し、林班境には保護樹帯という細長い森林が残されているが、保護樹帯が県境に沿っていることもある。長いこと伐採されていないので面白い植物が残されていることが多い。
今回は、この保護樹帯を歩いてみた。

<ヒメテンナンショウ(キリシマテンナンショウ)、サトイモ科。日本固有種であり九州中南部に分布。県内では多良山系,雲仙山系,東彼杵,佐世保(国見山)に分布(県VU・市EN)。
湿度の高いところを好むようで、湿地の周辺に多い。和名にキリシマテンナンショウの名もあるが、霧島に行くと多く、しかも大型。この辺りでは霧島のものに比べると明らかに小さくヒメテンナンショウと言った方がぴったりくる。>
ヒメテンナンショウ (1)-550.jpg

<ネコノメソウ、ユキノシタ科。日本固有種であり、南千島、北海道、本州、九州北部に分布する。県内では対馬と佐世保(吉井町・世知原町)に分布(県EN・市EN)。生育地は山地の湿地、谷間、山麓の湿った場所であり、大きな群落を作ることがある>
ネコノメソウ (4)-550.jpg

<チャイロカワモズク、カワモズク科。チャイロカワモズクの分類は十分に行われていない。市内では数カ所で確認しており、生育地は綺麗な水の流れる細流で木漏れ日が差す程度の場所の小石に等に付着していることが多い(ミドリカワモズクは日照を好む)(国・県NT・市VU)。
チャイロカワモズク (3)-550.jpg

<シラコスゲ、カヤツリグサ科。北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾に分布する。県内では雲仙山系・長崎・対馬・諫早(希)・市内では国見山山系でのみ確認(県VU・市CR)。いつも地面が湿っている場所を好むが、周囲の樹木が大きくなり暗くなると消滅する。今回はヒノキ植林地の作業林道に生えていた。恐らく数年で消滅すると思われる。
ヒメシラスゲ (1)-550.jpg

<ツクシアオイ、ウマノスズクサ科。日本固有であり、九州(北西部)に分布する。県内では長崎・雲仙山系・多良山系、市内では標高400以上に分布し(標高500m以下ではウンゼンカンアオイが分布)、照葉樹林内よりも杉林に多く見られる(国・県・市VU)。
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<キンラン、ラン科。北海道を除く日本各地、中国、朝鮮半島に分布する。市内では比較的見る機会の多い地生ラン(国・県・市VU)。広葉樹林・スギ林などの比較的明るい林縁で見られるが、掘り取っての栽培はきわめて難しく、数年しか栽培できない。これはキンランの菌根(ラン菌)への依存性の高さが挙げられる。野に咲く花は野で見よう!!>
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<エビネ、ラン科。日本では北海道西南部から沖縄島までに分布(国NT・県NE・市EN)。市内ではキンラン同様に比較的見る機会の多い地生ラン。しかし、花の付いた株は見る機会は少ない。一時栽培ブームとなり見られなくなったが徐々に回復しつつある。>
エビネ (8)-550.jpg

嘉例川のシダ

川の様子は私のfbで紹介しました。航空写真を見て、川の両岸は針葉樹もあるが広葉樹が多い森林なので、シダは面白いのではとの興味から出掛けました。最初はなだらかな川でしたが次第に深い谷となり、期待が膨らみます。
玄武岩が1000万年近い浸食により出来た急峻な地形ですが、一部分を除いて川の側に棚田(全て放棄)が有ります。水田があった頃は上空から見ると急流の沢沿いに棚田が連なる風景だったことでしょう。
このようなことから、普通種のシダが多く少しがっかり。特徴として南方系のヌカボシクリハランが非常に多く見られたことでした。
しかし、希少種のツクシヤブソテツ(県EN・市CR)2個体(これまでの確認個体数は3個体)を確認しました。

<ツクシヤブソテツ(オシダ科):基本種はヒロハヤブソテツで両種共に谷川の側など湿度の高い場所に生育するが、この傾向はヒロハヤブソテツの方が強い>
ツクシヤブシソテツ (10)-550.jpg

<ノコギリシダ(イワデンタ科):湿度の高い林内にやや普通に見られる>
ノコギリシダ (2)-550.jpg

<ヌカボシクリハラン(ウラボシ科):南方系のシダで台湾インドシナまで分布する。樹木に這い上がった姿はいかにも南方系>
ヌカボシクリハラン (2)-550.jpg

<カカツガユ(クワ科):市内では海岸で見かけることが多く、それ以外ではなかなかお目にかかれない。
南方系の植物でインドシナ~東アフリカ、オーストラリアにも分布している。大きな棘があり厄介なツル植物。果実はオレンジ色に熟し甘くておいしい(ヤマミカンと呼ぶ地域もある)>
カカツガユ-550.jpg

<タラヨウ(モチノキ科):川沿いに生える。葉の裏を先の尖ったもので文字や絵を書くとしばらくすると黒褐色に浮かび上がる。乾燥しても字や絵はそのまま残って読み取ることができることから「葉書の木」とも呼ばれる。実際に葉に切手を貼ると配達して貰える>
タラヨウ (2)-550.jpg

<タンスイベニマダラ(ベニマダラ科):淡水紅藻類で、湧水池、渓流、滝の壁などで見られる。豊富かつ 清浄な水が流れる場所の石などに年間を通じて生育する。佐世保市ではよく見られる。希少種(国・県・市NT)>
タンスイベニマダラ-550.jpg

<嘉例川の地層:標高100m付近までは加勢層(約2000万年前)でその上に初期斑状玄武岩類(600~1000万年前)が乗っている。加勢層は上限の不整合を境に化石動物は汽水性から淡水性に変化している。
嘉例川ではサンドパイプが見られた。
サンドパイプとは堆積岩中にみられる管状の穴に砂や泥が詰まったもので、層理面にほぼ垂直であることが多い。砂管(さかん)、シルト管ともよばれる。生痕化石の一つで、カニ、シャコなどの巣穴の跡に砂が詰まったものと考えられる>
サンドパイプ (1)-550.jpg

<以前の嘉例川付近の様子:1971(s46)年5月1日撮影(国土地理院)に川を入れた。耕作地が多いことが分かる>
嘉例川2.jpg







アワブキに会いに行く

八天岳の麓でアワブキ(アワブキ科)を2012年5月に発見、雲仙岳や多良山系では見られるが佐世保市では唯一の株で有る。和名の語源は生木を燃やすと切り口から泡が出てくることに因んでいる。
gpsの記録を頼りにまだ生存しているのか確認に行った。なんなく、見つけることが出来たが、周囲の樹木が大きくなり日当たりが悪くなった性か以前より元気が無いように感じた。
ついでにこの辺りを探索。
数年ぶりにオオミズゴケ(市内では2カ所)の湿地に行ってみた。ここは湿地の木が大きくなりオオミズゴケが減少気味だった。今回はさらに減少していて、繁茂した低木を伐採しないと数年後には絶滅するだろう。
この日見つけたものの一部をを紹介します。
<アワブキ>
アワブキ (1).JPG

<ギンリョウソウ・・寄生植物で腐葉土の多い林内に発生する>
ギンリョウソウ.JPG

<ヒメミヤマスミレ(フモトスミレの亜種)・・一般的に葉の裏は紫色だが、こでは綠色の個体も多い>
・ヒメミヤマスミレ (11).JPG

<オオミズコゲ・・画像のような群落が2つほどになってしまい危機的状況>
オオミズゴケ (2).JPG

<低木の藪・・私が発見したころは(40年程前)50㎝以下の低いイヌツゲなどが主に生えていた>
藪になってしまった.JPG

<オタカラコ・・県内では多良山系と国見山山系のみ>
オタカラコウ.JPG

<ツクシタニギキョウ・・林道脇のやや湿り気のある場所でも見られる>
ツクシタニギキョウ (1).JPG

<ジュウモンジシダ・・新しい産地、市内では国見山山系でのみ確認していた・・立派な株>
ジュウモンジシダ (6).JPG

<カスミサンショウウオの幼生・・林内にはあちこちに水が湧き出している(水量は少ない)>
カスミサンショウウオ (2).JPG

<ヨコエビの1種とカワゲラ科の幼虫・・水が枯れないのでしょう。
ヨコエビ・カワゲラ.JPG









そろそろムカシトンボが・・・

佐々川の上流域では5月頃になるとムカシトンボが見られます。見られるのは小さな淵が多く、フキの茎に産卵をしています。淵の側のアオキの若い茎に産卵するのも見ましたが、孵化した後上手く水面に到達しできるのでしょうか。
毎年見られる場所でも今年は気温が低いせいか成虫は見られませんでした。帰りは沢沿いの植物を楽しんできました。
<佐々川上流域の様子>
DSC_0292-900沢 (3).jpg

<毎年このフキに産卵する・・まだフキが小さい>
ムカシヤンマが産卵するフキ(まだだった)-550.jpg

<マルバコンロンソウ・・コンロウソウとは比べものにならないほど小さい>
マルバコンロンソウ (2)-550.jpg

<オオチャルメルソウ(沢山ある)・・チャルメルソウは何年も探すが見つからない>
オオチャルメルソウ (1)-550.jpg

<コミヤマスミレ・・やっと花を見つけた。今年は遅い>
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<キヨスミヒメワラビ・・葉が展開した頃の鱗片は白色半透明で美しい>
キヨスミヒメワラビの若葉 (2)-550.jpg

<ヒメナベワリ・・ナベワリも何年探しても見つからない>
ヒメナベワリ (2)-550.jpg

<ミツバアケビの花・・・アケビは多いが本種は少ない>
ミツバアアケビ (1)-550.jpg

<ヤブツバキの白花・・40年ほど前に見つけていた、久し振りの再会>
シロバナヤブツバキ (3)-550.jpg

<アライグマの糞・・サワガニばかりの糞。一体何匹食べたのだろう・・・近い将来サワガニは絶滅の危機に瀕するだろう>
アライグマの糞 (2)-550.jpg













シカの食痕・干潟の生物・・・欲張り調査

佐世保市鹿町町の施設から逸出したニホンジカが西海岸沿いに分布を広げており、北は平戸市田平町、南は佐世保市鹿子前町に及ぶ。鹿町も鹿子前町もシカの名が付いているので昔は分布していたのだろう。
北九十九島は昨年度の調査で全ての島でニホンジカの痕跡確認や目撃をしている。
鹿町町の対岸は平戸市宝亀辺りになる。もしかすると既に平戸島に渡っているのではないかと心配でしかたがない。
4月24日は新月の大潮。潮が引くと歩いて渡れる前島と歩道でつながる沖ノ島へ確認に行った。
これまでの調査で海岸ではトベラの枝先が最も多く被害に遭っている(嗜好植物)ので、シカが食べることの出来る高さのトベラ・シャリンバイ・マサキなどの状況を調べた。
二島ともに食害は見られずに安心した。
潮が完全に引いた頃、紐差川の河口に広がる干潟で潟にいる生物を調べようとしたが、軟泥で深く長靴では動きが取れず澪筋で採取した。
3種の二枚貝・3種のハゼ・2種のカニが採取出来た。
<調査地:沖ノ島・前島>
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<沖ノ島のトベラ・・良い形ですね>
トベラ (3).JPG

<沖ノ島のシャリンバイ・・沢山花を付けていました>
シャリンバイ (2).JPG

<沖ノ島のカヤノミカニモリ・・最近増えています>
カヤノミカニモリ (1).JPG

<沖ノ島の若宮大明神・・入り口の鳥居も立派でした>
参道 (2).JPG

<前島のトベラ>
トベラ.JPG

<前島のハボウキ>
ハボウキ.JPG

<干潟の澪筋>
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<干潟・マサゴハゼ>
マサゴハゼ (4).JPG

<干潟・ムツハアリアケガニ・・多かった>
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平戸市田平町の海岸でシカの食痕調査

2年前にトベラの枝先が食べられていたので、ここまで来ていることは分かっていた。10日は大潮なので、広範囲に調査できた。
食害はトベラ(15)・シャリンバイ(1)・マサキ(1)であった。北九十九島の調査でもトベラとシャリンバイの被害が大きい。3種のディアーライン(鹿摂食線)以上の全個体数を調査していないのでなんとも言えないが、トベラやシャリンバイでは嗜好植物で有ることには間違いない。特に海岸ではトベラは指標植物に出来る。
地元の方の話ではイノシシのくくり罠で捕獲されたり、海を泳いで島へ渡っているのを目撃したとのことである。
このことから考えるとすでに平戸市の本土側にはすでに多くのシカが生息すると考えられ、平戸島へも分布を広げている可能性が大きい。
他にも色々見てきた。山肌のクスノキの新緑とヤマザクラが綺麗だった。
樹木(花):ハクサンボク・ツクシヤマザクラ・ザイフリボク・マルバアオダモ、草本(花):オドリコソウ・ハマエンドウ・ハマダイコン・キケマンなど。貝類:タイラギの殻長約20㎝の2個体には驚いた。ハボウキ・カヤノミカニモリなど。甲殻類:ウモレベンケイ・チゴイワガニ・ムツハアリアケガニなど。いつ来ても面白い場所。

<トベラ。枝先がシカに食べられている。何度も食べられると枯れてしまう。トベラは沢山あったが、シカが食べられる位置にあるのは殆ど枝先が食べられていた>
・シカ食痕 (9)-550.jpg

<赤茶色はクスノキの新芽(葉が展開してまもない・・次第に緑に変わる)。これから、シイの花が咲くと賑やかになります>
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<ツクシヤマザクラの典型的な花。花が終わる頃に花弁が赤くなる>
・ツクシヤマザクラ (1)-550.jpg

<ハマエンドウ。海岸の草地に生える。・・・春!!>
・ハマエンドウ (2)-550.jpg

<白いものはイボタロウカイガラムシのオスの幼虫が出した分泌物でイボタ蝋の原材料となります。
イボタ蝋は医薬品や化粧品の材料となります。
子供の頃はそろばんに塗ったり、障子の敷居に塗るなどしていました。メスは半球形の赤褐色の丸形をしています。左奥の端に写っていますがわかりますか>
・イボタロウ (2)-550.jpg

<シマキッカイイソギンチャク(だと思います)。潮通しの良い場所に生息しています>
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<殻長20センチ以上も有る立派なタイラギ>
・タイラギ (4)-550.jpg

<ハボウキ。一定以上汐が引かないとみられません。ここは長靴が埋まり脱出するのに苦労しました>
・ハボウキ (3)-550.jpg

<チゴイワガニ。もともと小さなカニですが、まだ小さい個体でした。カメラの顕微鏡モードでなんとか撮影>
・チゴイワガニ (8)-550.jpg

<ウモレベンケイ。和名の通り海岸に打ち寄せられた落ち葉や木の枝、石の下なでに埋もれています。触ると動かなくなる面白いカニです。よく似た環境にフジテガニ(ハサミが藤色)が見られます。・・・固まっています>
・ウモレベンケイ (2)-550.jpg











オキナグサ、確実に減少

久々にオキナグサの状況を見に出掛けた。以前6株ほどが生えていた場所で目を皿にして探したが2株しか見つけられなかった。がっかりしていたところに会員のIさんが来た。オキナグサの様子を見に来たとのこと。一緒に探すが結局2株のみ。以前は堀捕られた様子が有ったが今日はそのような痕は見られなかった。個体数が少ないので繁殖が上手くいかないのかも知れない。
おまけに色々見てきたので紹介します。
<オキナグサ。もう一株は受粉しており花が上を向いていた。戦後は市内の弓張岳にもあったようです>
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<センボンヤリ。これは有るようでない植物>
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<タカサゴソウ。昔し昔し初めて見たときは白花のニガナだと思った>
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<ナツトウダイ。石灰岩地帯ではよく見かけます。面白い形をしている>
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<カイジンドウ。これはここではIさんが発見者。宇久のカイジンドウに比べるとかなり小ぶり>
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<ホタルカズラ。佐世保市では宇久島に多い。私が中学生のころはちょっとした草場にも有った。とりわけ賞冠岳には多かった。>
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<ヒメハギ。面白い形の花・・小さいので草地では見逃しそう>
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<キビヒトリシズカ。この地では私が発見。フタリシズカに比べると随分生育環境が異なる>
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国見山系の両生類

1月~2月に新しく見つけた湿地と5年ほど見ていない場所を見てきた。
タゴガエルの産卵場所がイノシシに掘り返されていることが多いので心配していたが、水の湧き出し口(大抵は玄武岩と火砕岩の隙間)が産卵場所となり、穴の奥から鳴き声が聞こえており安心した。
カスミサンショウウオは緩やかな流れの側に出来た水溜まりに産卵。すでに幼生も見られた。残念ながらブチサンショウウオは卵塊も個体も確認出来なかった。

<カスミサンショウウオの産卵場所。水の流れなのない石の下に産卵する。右側の沢から少しずつ水が流入>
カスミサンショウウオの産卵場 (2)-550.jpg

<カスミサンショウウオの卵塊>
カスミサンショウウオ卵塊 (5)-550.jpg

<タゴガエルの産卵場所。穴の奥で盛んに鳴いている>
タゴガエルの産卵場 (6)-550.jpg

<穴の奥にタゴガエルの幼生と卵が見える。タゴガエルの卵も幼生も白っぽい>
タゴガエルの卵と幼生 (3)-550.jpg

<タゴガエルの卵塊。穴の外にあった>
タゴガエルの卵塊 (1)-550.jpg

<シロハラが何(猛禽類)かに食べられたあと>
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<林の中にはイノシシの大きなベッドがあった>
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