中々会えない植物

主に、自宅からそう遠くない市内のあちこちを歩いていきもの探しをしています。今回は6月中旬頃から7月中旬の1ヶ月間ほどに見られた「中々会えない植物」を紹介します。6月の中旬を過ぎると、秋まで花は殆ど見られなくなりますがシダ植物が面白くなります。

<オニヒカゲワラビ(イワデンダ科):山地のやや湿度の高い林下に生える常緑性シダ。以前は吉井町で見られていたが、スギ林の伐採で消滅。今回見つけたのが市内唯一の個体>
オニヒカゲワラビ-550合成.jpg

<ヒロハクリハラン(ウラボシ科):クリハランと同じように川沿いの林などに生える常緑性シダ。まだ、ソーラスが出来ていないが、葉の幅が約10センチ、長さが50センチほどもあり、クリハランとは明らかに異なる>
ヒロハクリハラン-550.jpg

<イヌガンソク(イワデンダ科):夏緑性のシダで、山地のやや明るい樹林下や山道の路傍などに生育する。国見山に数カ所生育地があったが植林したスギが大きくなり暗くなったことで、殆どが枯死した。本個体は明るい林内に生育していた。>
イヌガンソク-550.jpg

<クモキリソウ(ラン科):やや湿気が多く比較的明るい林内に生える。クモキリソウ属で一般的に見られるのはコクランがある>
クモキリソウ-550.jpg

<マイサギソウ(ラン科):ヤマサギソウの種内変異で同じように草原に生える。距は、明確に上方に伸びる。国内分布は北に偏る>
マイサギソウ-550.jpg

<キヨスミウツボ(ハマウツボ科):寄生植物で寄生相手は意外に広い。花が終わっていて種子が出来ていた(花は九千部で撮影)。市内では初記録と思う>
キヨスミウツボ-550合成.jpg

<オオナルコユリ(ユリ科):ナルコユリに比べると全て大型で、茎の高さ80~70㎝、葉は長さ15~30㎝になる。時折見かけるがこれほど大きなものは初めて見た>
オオナルコユリ-550.jpg

諫早湾貝類調査

諫早湾(高来町・小長井町)に 10年ぶりに行ってきた。
諫早湾が締め切られ潮流が変化した影響と考えられるが、島原半島側では軟泥がなくなり砂地に変わっており、軟泥が必要な生物は壊滅状態である。高来町・小長井町にはまだ、軟泥が残っているが10年前に比べると減っており、諫早湾独特の環境が無くなりつつある。
今回の調査ではアズキカワザンショウが激減(80%以上)し、場所によっては消滅。シマヘナタリも同様。また、高来町ではウミマイマイ・カワグチツボは確認出来なかった。
内湾環境に生息するオカミミガイ・ヘナタリ・ウミニナ・センベイアワモチ・キヌカツギハマシイノミ・シイノミミミガイなどのように諫早湾以外でも見られる種の減少はなかったが、諫早湾の環境に生息していた種は確実に減少している。今後数十年で絶滅するのではないかと考えられる。

<シマヘナタリ(左)+フトヘナタリ(フトヘナタリ科):この二種が交接している。どちらが間違ったのか・・・。いずれにしても極めて珍しい>
シマヘナタリの交尾?右はフトヘナタリ?-550.jpg


<クロヘナタリ(フトヘナタリ科)・岡山大学の福田先生によれば、クロヘナタリの産卵の画像は見たことがないとのことでした>
クロヘナタリ (8)-550.jpg


<クロヘナタリの交接>
クロヘナタリ-550.jpg


<アズキカワザンショウ(カワザンショウ科):2010年の調査では普通にいたのに、今回はかなり探さなければ見つけ出せなかった。しかも、殻表が摩耗した個体が殆どで、世代交代が上手くいってないのだと思われる>
アズキカワザンショウ (6)-550.jpg


<オカミミガイ(オカミミガイ科):本種は以前と変わりなく沢山見られた>
オカミミガイ (3)-550.jpg


<センベイアワモチ(ドロアワモチ科):以前と変わらない>
センベイアワモチ (4)-550.jpg


<キヌカツギハマシイノミ(オカミミガイ科):以前と変わらない>
キヌカツギハマシイノミ (7)-550.jpg


<シオマネキ(スナガニ科):以前は記録していない。多分貝を探すのに夢中で見ていないのだと思う>
シオマネキ (5)-550.jpg


<ムツゴロウ(ハゼ科):調査地では健在だったが以前より少ないと感じた。軟泥が少なくなっているので減少していると考えられる>
ムツゴロウ-550.jpg

























伊島のヤギによる植生変化

久し振りに九十九島の伊島(国立公園内)に調査に出掛けた、私とkさんは何度も渡島しているが、メンバーの県職員・環境省職員・植物の専門家・両生は虫類・昆虫類の専門家は初めて。
それぞれに、目的があっての渡島である。
私は、カラスバトとクロサギの繁殖状況と植物の調査。島に着くとヤギが18頭いたのに驚いた。久し振りの渡島(多分10年位)そのときは年老いたヤギが二頭いただけで、植生への影響は余り感じられなかった。
ヤギが多数いたので、鳥の調査は止めて島全体を歩いてヤギによる植生変化を調べることにした。
東側は林が海に迫り場所によっては満潮時は林の付近まで海水が来るが、南西側には閃緑岩の岩が転がり林から海まで若干の距離がある(航空写真参照)。
調べた植生への影響をざっとまとめた。(県職員・環境省職員はどのように感じられたでしょう)。
①初めて記録された植物
食害により、林縁が明るくなり、ケカタバミ・シマトキンソウ・コナミキ(国VU・県EN・市CR)
*チョウセンテイカカズラ(ヤギとは関係ない)
②増えた植物
東側の山際の樹木を食べているので林縁が明るくなり、少なかったヒメキランソウ(県NT・市EN)
が10倍以上に増加。
③食害により絶滅した植物
ハママツナ(県NT・市VU)・アイアシ(市NT)・ミヤコジマツヅラフジ・シャク
④被食により減少した植物
ハマオモト(市NT)・カカツガユ・ハマヒルガオ・ハマボウ(県NT・市NT)・ハマウド・フサスゲ(県NT・市CR)
⑤食害に遭った植物
トベラ・シャリンバイ・ハマヒサカキ・カカツガユ・ススキ・ヒゲスゲ・イソアオスゲ・カンコノキ・ノイバラ・テリハノイバラ・ハマボウ・アコウ・ハマボッス
⑥九十九島ではシカが食べない植物をヤギが食べている
ハマオモト(ヒガンバナ科)・サカキカズラ(キョウチクトウ科)・イワタイゲキ(トウダイグサ科)・ハマゴウ(クマツヅラ科)・・・有毒植物も徐々に食べて体を慣らし、平気で食べれるようになるとのこと。
*野崎島ではハマゴウを鹿は食べない。九十九島ではイワタイゲキ・ハマオモト・ハマゴウを鹿は食べない。
⑦食害に遭っていない植物
ヒメキランソウ・コナミキ・ハンゲショウ・ネコノシタ・ヒトモトススキ・サルトリイバラ・ムサシアブミ・ナンゴクウラシマソウ・ハマナデシコ・オニヤブソテツ・ナツフジ・ツボクサ・ニオウヤブマオ
★特記(希少な生物の発見)
植物ではタチハコベ。ニシヤモリ。チョウセンテイカカズラは丸島と2カ所。

<伊島の航空写真>
伊島鳥瞰-550.jpg

<コナミキはこれまでなかった浅島でも見つかった・・シカもヤギも食べない>
コナミキ (10)-550.jpg

<ヒメキランソウ(シソ科)キランソウと違い長いシュートを出して広がっていく>
ヒメキランソウ (10)-550.jpg

<10年ほど前にいたヤギ>
ヤギ1-550.jpg

<ハマヒルガオ群落・・・消滅している>
ハマヒルガオ2-550.jpg

<溜池の側に生えるフサスゲ・・・現在は細々と生育している>
フサスゲ2-550-2.jpg

<ハマオモトの葉が食べられ偽茎だけ残っている>
ヤギ被害 (7)-550.jpg

<トベラ・シャリンバイが枯れている>
ヤギ被害 (9)-550.jpg

<上陸地点 10年ほど前の様子。ここにはハママツナ・アイアシ・ハマウド・ナガミノオニシバ・ハマオモトがあり、アイアシ中にはフトヘナタリもいた・・・今は全くない>
伊島94.5.28-550

<ニシヤモリ・・M先生大喜び>
ニシヤモリ (7)-500.jpg



























































大潮の調査

春は潮が大きく、気温や水温も上がるので潮間帯の生物から潮上帯の生物が活発に動き出す。
5月中旬の大潮で俵ヶ浦半島・日野町の海岸3カ所を歩いた。
俵ヶ浦半島ではカブトガニ2個体、日野町ではテングニシの産卵・イソアワモチ。植物ではハマサジ・カノコユリが、市内で2カ所目のヒロハネムが確認出来た。

<テングニシ(エゾバイ科テングニシ亜科)本種は有機スズ(船底塗料)等の環境ホルモンの影響でインポセックス化し急速に個体数が減少した。早岐瀬戸や大村湾では多少見られていたが市内では殆ど見ることが出来なかったが、近年少しずつ回復している。今回は運良く産卵中の個体を含め4個体が見られた。年配の方はウミホウズキが懐かしいのでは。(国NT、県CR、市VU)>
テングニシ (18).JPG


<イソアワモチ(ドロアワモチ科)市内では普通種の本種より希少種のドロアワモチの方が多い。恥ずかしながら、随分以前はヤマトウミウシと混同していた。ドロアワモチやセンベイアワモチに比べると驚くほど動きが速い>
イソアワモチ (55).JPG



<クロコハゼ(ハゼ科)体長は5cmほど。河口付近の泥底に生息する。本種は正式に分類学的記載が行われていない「未記載種」で、幾つかの種が含まれているとされている。近年分布域が北上している。市では2カ所目の記録(県NT)>
クロコハゼ (11).JPG


<カブトガニ(カブトガニ科)俵ヶ浦半島では数カ所で見られるが10~12令位の個体しか見たことがない。繁殖期に探すと成体も見られるのかも知れない。(国CR+EN、県EN、市 CR)>
カブトガニ (12).JPG


<ハマサジ(イソマツ科)2年草で潮間帯上部に生育する。以前よりも生育地が少なくなったように感じる。葉がさじ(スプーン)に似ているのが和名の由来。秋に小さな黄色い花を咲かせる。(国・県・市:NT)>
ハマサジ (2).JPG


<ヒロハネム(マメ科)市内では亀ノ子島で発見したが、その他では見たことがなかった。やっと2カ所目の生育地を見つけた。ネムノキと並んで生えており、高さ2m程の幼木である。葉を1枚頂いて長尾半島に植栽しているヒロハネムと比較をし、間違いが無いことを確認した。>
ヒロハネム (1).JPG


<付記>
24日(日)は日野町(長尾半島付近)の調査をしたが、多くの子供達(外国人もいた)が飛び込みをしたり元ノ島へ泳いで渡るなどして遊んでいた。警察官が4人来てくつろいでいる米兵と話をした後に、長尾半島へ上がっていった。私もヒロハネムの同定の為に同じ方に登っていき同定を済ませ、トイレに行った。20人程の子供達が警察官に集められ住所や名前を聞かれていた。トイレで会った中学生に何で補導されてる?と聞いたら、小学生が「海で泳ぎよったけん補導されよる!」・・・。誰かが「子供が海で泳いでいる」と警察に通報したのだろう(中学生はおとがめナシ)。
不思議なことをするものだ。自然との触れあいもこのような形で壊されて行くのか・・・。月曜日は学校でも多分怒られたと思う。
警察官に一言言うべきだったか・・と今でも気になっている。





県境の植物

世知原町は佐賀県伊万里市と接している。国有林の管理は以前は武雄営林署であったが、今は県別に分かれ、長崎県は長崎森林管理署、佐賀県は佐賀森林管理署が行っている。
国有林は施行の区域を林班とて管理し、林班境には保護樹帯という細長い森林が残されているが、保護樹帯が県境に沿っていることもある。長いこと伐採されていないので面白い植物が残されていることが多い。
今回は、この保護樹帯を歩いてみた。

<ヒメテンナンショウ(キリシマテンナンショウ)、サトイモ科。日本固有種であり九州中南部に分布。県内では多良山系,雲仙山系,東彼杵,佐世保(国見山)に分布(県VU・市EN)。
湿度の高いところを好むようで、湿地の周辺に多い。和名にキリシマテンナンショウの名もあるが、霧島に行くと多く、しかも大型。この辺りでは霧島のものに比べると明らかに小さくヒメテンナンショウと言った方がぴったりくる。>
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<ネコノメソウ、ユキノシタ科。日本固有種であり、南千島、北海道、本州、九州北部に分布する。県内では対馬と佐世保(吉井町・世知原町)に分布(県EN・市EN)。生育地は山地の湿地、谷間、山麓の湿った場所であり、大きな群落を作ることがある>
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<チャイロカワモズク、カワモズク科。チャイロカワモズクの分類は十分に行われていない。市内では数カ所で確認しており、生育地は綺麗な水の流れる細流で木漏れ日が差す程度の場所の小石に等に付着していることが多い(ミドリカワモズクは日照を好む)(国・県NT・市VU)。
チャイロカワモズク (3)-550.jpg

<シラコスゲ、カヤツリグサ科。北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾に分布する。県内では雲仙山系・長崎・対馬・諫早(希)・市内では国見山山系でのみ確認(県VU・市CR)。いつも地面が湿っている場所を好むが、周囲の樹木が大きくなり暗くなると消滅する。今回はヒノキ植林地の作業林道に生えていた。恐らく数年で消滅すると思われる。
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<ツクシアオイ、ウマノスズクサ科。日本固有であり、九州(北西部)に分布する。県内では長崎・雲仙山系・多良山系、市内では標高400以上に分布し(標高500m以下ではウンゼンカンアオイが分布)、照葉樹林内よりも杉林に多く見られる(国・県・市VU)。
ツクシアオイ (1)-5510.jpg

<キンラン、ラン科。北海道を除く日本各地、中国、朝鮮半島に分布する。市内では比較的見る機会の多い地生ラン(国・県・市VU)。広葉樹林・スギ林などの比較的明るい林縁で見られるが、掘り取っての栽培はきわめて難しく、数年しか栽培できない。これはキンランの菌根(ラン菌)への依存性の高さが挙げられる。野に咲く花は野で見よう!!>
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<エビネ、ラン科。日本では北海道西南部から沖縄島までに分布(国NT・県NE・市EN)。市内ではキンラン同様に比較的見る機会の多い地生ラン。しかし、花の付いた株は見る機会は少ない。一時栽培ブームとなり見られなくなったが徐々に回復しつつある。>
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嘉例川のシダ

川の様子は私のfbで紹介しました。航空写真を見て、川の両岸は針葉樹もあるが広葉樹が多い森林なので、シダは面白いのではとの興味から出掛けました。最初はなだらかな川でしたが次第に深い谷となり、期待が膨らみます。
玄武岩が1000万年近い浸食により出来た急峻な地形ですが、一部分を除いて川の側に棚田(全て放棄)が有ります。水田があった頃は上空から見ると急流の沢沿いに棚田が連なる風景だったことでしょう。
このようなことから、普通種のシダが多く少しがっかり。特徴として南方系のヌカボシクリハランが非常に多く見られたことでした。
しかし、希少種のツクシヤブソテツ(県EN・市CR)2個体(これまでの確認個体数は3個体)を確認しました。

<ツクシヤブソテツ(オシダ科):基本種はヒロハヤブソテツで両種共に谷川の側など湿度の高い場所に生育するが、この傾向はヒロハヤブソテツの方が強い>
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<ノコギリシダ(イワデンタ科):湿度の高い林内にやや普通に見られる>
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<ヌカボシクリハラン(ウラボシ科):南方系のシダで台湾インドシナまで分布する。樹木に這い上がった姿はいかにも南方系>
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<カカツガユ(クワ科):市内では海岸で見かけることが多く、それ以外ではなかなかお目にかかれない。
南方系の植物でインドシナ~東アフリカ、オーストラリアにも分布している。大きな棘があり厄介なツル植物。果実はオレンジ色に熟し甘くておいしい(ヤマミカンと呼ぶ地域もある)>
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<タラヨウ(モチノキ科):川沿いに生える。葉の裏を先の尖ったもので文字や絵を書くとしばらくすると黒褐色に浮かび上がる。乾燥しても字や絵はそのまま残って読み取ることができることから「葉書の木」とも呼ばれる。実際に葉に切手を貼ると配達して貰える>
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<タンスイベニマダラ(ベニマダラ科):淡水紅藻類で、湧水池、渓流、滝の壁などで見られる。豊富かつ 清浄な水が流れる場所の石などに年間を通じて生育する。佐世保市ではよく見られる。希少種(国・県・市NT)>
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<嘉例川の地層:標高100m付近までは加勢層(約2000万年前)でその上に初期斑状玄武岩類(600~1000万年前)が乗っている。加勢層は上限の不整合を境に化石動物は汽水性から淡水性に変化している。
嘉例川ではサンドパイプが見られた。
サンドパイプとは堆積岩中にみられる管状の穴に砂や泥が詰まったもので、層理面にほぼ垂直であることが多い。砂管(さかん)、シルト管ともよばれる。生痕化石の一つで、カニ、シャコなどの巣穴の跡に砂が詰まったものと考えられる>
サンドパイプ (1)-550.jpg

<以前の嘉例川付近の様子:1971(s46)年5月1日撮影(国土地理院)に川を入れた。耕作地が多いことが分かる>
嘉例川2.jpg







アワブキに会いに行く

八天岳の麓でアワブキ(アワブキ科)を2012年5月に発見、雲仙岳や多良山系では見られるが佐世保市では唯一の株で有る。和名の語源は生木を燃やすと切り口から泡が出てくることに因んでいる。
gpsの記録を頼りにまだ生存しているのか確認に行った。なんなく、見つけることが出来たが、周囲の樹木が大きくなり日当たりが悪くなった性か以前より元気が無いように感じた。
ついでにこの辺りを探索。
数年ぶりにオオミズゴケ(市内では2カ所)の湿地に行ってみた。ここは湿地の木が大きくなりオオミズゴケが減少気味だった。今回はさらに減少していて、繁茂した低木を伐採しないと数年後には絶滅するだろう。
この日見つけたものの一部をを紹介します。
<アワブキ>
アワブキ (1).JPG

<ギンリョウソウ・・寄生植物で腐葉土の多い林内に発生する>
ギンリョウソウ.JPG

<ヒメミヤマスミレ(フモトスミレの亜種)・・一般的に葉の裏は紫色だが、こでは綠色の個体も多い>
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<オオミズコゲ・・画像のような群落が2つほどになってしまい危機的状況>
オオミズゴケ (2).JPG

<低木の藪・・私が発見したころは(40年程前)50㎝以下の低いイヌツゲなどが主に生えていた>
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<オタカラコ・・県内では多良山系と国見山山系のみ>
オタカラコウ.JPG

<ツクシタニギキョウ・・林道脇のやや湿り気のある場所でも見られる>
ツクシタニギキョウ (1).JPG

<ジュウモンジシダ・・新しい産地、市内では国見山山系でのみ確認していた・・立派な株>
ジュウモンジシダ (6).JPG

<カスミサンショウウオの幼生・・林内にはあちこちに水が湧き出している(水量は少ない)>
カスミサンショウウオ (2).JPG

<ヨコエビの1種とカワゲラ科の幼虫・・水が枯れないのでしょう。
ヨコエビ・カワゲラ.JPG









そろそろムカシトンボが・・・

佐々川の上流域では5月頃になるとムカシトンボが見られます。見られるのは小さな淵が多く、フキの茎に産卵をしています。淵の側のアオキの若い茎に産卵するのも見ましたが、孵化した後上手く水面に到達しできるのでしょうか。
毎年見られる場所でも今年は気温が低いせいか成虫は見られませんでした。帰りは沢沿いの植物を楽しんできました。
<佐々川上流域の様子>
DSC_0292-900沢 (3).jpg

<毎年このフキに産卵する・・まだフキが小さい>
ムカシヤンマが産卵するフキ(まだだった)-550.jpg

<マルバコンロンソウ・・コンロウソウとは比べものにならないほど小さい>
マルバコンロンソウ (2)-550.jpg

<オオチャルメルソウ(沢山ある)・・チャルメルソウは何年も探すが見つからない>
オオチャルメルソウ (1)-550.jpg

<コミヤマスミレ・・やっと花を見つけた。今年は遅い>
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<キヨスミヒメワラビ・・葉が展開した頃の鱗片は白色半透明で美しい>
キヨスミヒメワラビの若葉 (2)-550.jpg

<ヒメナベワリ・・ナベワリも何年探しても見つからない>
ヒメナベワリ (2)-550.jpg

<ミツバアケビの花・・・アケビは多いが本種は少ない>
ミツバアアケビ (1)-550.jpg

<ヤブツバキの白花・・40年ほど前に見つけていた、久し振りの再会>
シロバナヤブツバキ (3)-550.jpg

<アライグマの糞・・サワガニばかりの糞。一体何匹食べたのだろう・・・近い将来サワガニは絶滅の危機に瀕するだろう>
アライグマの糞 (2)-550.jpg













シカの食痕・干潟の生物・・・欲張り調査

佐世保市鹿町町の施設から逸出したニホンジカが西海岸沿いに分布を広げており、北は平戸市田平町、南は佐世保市鹿子前町に及ぶ。鹿町も鹿子前町もシカの名が付いているので昔は分布していたのだろう。
北九十九島は昨年度の調査で全ての島でニホンジカの痕跡確認や目撃をしている。
鹿町町の対岸は平戸市宝亀辺りになる。もしかすると既に平戸島に渡っているのではないかと心配でしかたがない。
4月24日は新月の大潮。潮が引くと歩いて渡れる前島と歩道でつながる沖ノ島へ確認に行った。
これまでの調査で海岸ではトベラの枝先が最も多く被害に遭っている(嗜好植物)ので、シカが食べることの出来る高さのトベラ・シャリンバイ・マサキなどの状況を調べた。
二島ともに食害は見られずに安心した。
潮が完全に引いた頃、紐差川の河口に広がる干潟で潟にいる生物を調べようとしたが、軟泥で深く長靴では動きが取れず澪筋で採取した。
3種の二枚貝・3種のハゼ・2種のカニが採取出来た。
<調査地:沖ノ島・前島>
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<沖ノ島のトベラ・・良い形ですね>
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<沖ノ島のシャリンバイ・・沢山花を付けていました>
シャリンバイ (2).JPG

<沖ノ島のカヤノミカニモリ・・最近増えています>
カヤノミカニモリ (1).JPG

<沖ノ島の若宮大明神・・入り口の鳥居も立派でした>
参道 (2).JPG

<前島のトベラ>
トベラ.JPG

<前島のハボウキ>
ハボウキ.JPG

<干潟の澪筋>
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<干潟・マサゴハゼ>
マサゴハゼ (4).JPG

<干潟・ムツハアリアケガニ・・多かった>
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平戸市田平町の海岸でシカの食痕調査

2年前にトベラの枝先が食べられていたので、ここまで来ていることは分かっていた。10日は大潮なので、広範囲に調査できた。
食害はトベラ(15)・シャリンバイ(1)・マサキ(1)であった。北九十九島の調査でもトベラとシャリンバイの被害が大きい。3種のディアーライン(鹿摂食線)以上の全個体数を調査していないのでなんとも言えないが、トベラやシャリンバイでは嗜好植物で有ることには間違いない。特に海岸ではトベラは指標植物に出来る。
地元の方の話ではイノシシのくくり罠で捕獲されたり、海を泳いで島へ渡っているのを目撃したとのことである。
このことから考えるとすでに平戸市の本土側にはすでに多くのシカが生息すると考えられ、平戸島へも分布を広げている可能性が大きい。
他にも色々見てきた。山肌のクスノキの新緑とヤマザクラが綺麗だった。
樹木(花):ハクサンボク・ツクシヤマザクラ・ザイフリボク・マルバアオダモ、草本(花):オドリコソウ・ハマエンドウ・ハマダイコン・キケマンなど。貝類:タイラギの殻長約20㎝の2個体には驚いた。ハボウキ・カヤノミカニモリなど。甲殻類:ウモレベンケイ・チゴイワガニ・ムツハアリアケガニなど。いつ来ても面白い場所。

<トベラ。枝先がシカに食べられている。何度も食べられると枯れてしまう。トベラは沢山あったが、シカが食べられる位置にあるのは殆ど枝先が食べられていた>
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<赤茶色はクスノキの新芽(葉が展開してまもない・・次第に緑に変わる)。これから、シイの花が咲くと賑やかになります>
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<ツクシヤマザクラの典型的な花。花が終わる頃に花弁が赤くなる>
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<ハマエンドウ。海岸の草地に生える。・・・春!!>
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<白いものはイボタロウカイガラムシのオスの幼虫が出した分泌物でイボタ蝋の原材料となります。
イボタ蝋は医薬品や化粧品の材料となります。
子供の頃はそろばんに塗ったり、障子の敷居に塗るなどしていました。メスは半球形の赤褐色の丸形をしています。左奥の端に写っていますがわかりますか>
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<シマキッカイイソギンチャク(だと思います)。潮通しの良い場所に生息しています>
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<殻長20センチ以上も有る立派なタイラギ>
・タイラギ (4)-550.jpg

<ハボウキ。一定以上汐が引かないとみられません。ここは長靴が埋まり脱出するのに苦労しました>
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<チゴイワガニ。もともと小さなカニですが、まだ小さい個体でした。カメラの顕微鏡モードでなんとか撮影>
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<ウモレベンケイ。和名の通り海岸に打ち寄せられた落ち葉や木の枝、石の下なでに埋もれています。触ると動かなくなる面白いカニです。よく似た環境にフジテガニ(ハサミが藤色)が見られます。・・・固まっています>
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オキナグサ、確実に減少

久々にオキナグサの状況を見に出掛けた。以前6株ほどが生えていた場所で目を皿にして探したが2株しか見つけられなかった。がっかりしていたところに会員のIさんが来た。オキナグサの様子を見に来たとのこと。一緒に探すが結局2株のみ。以前は堀捕られた様子が有ったが今日はそのような痕は見られなかった。個体数が少ないので繁殖が上手くいかないのかも知れない。
おまけに色々見てきたので紹介します。
<オキナグサ。もう一株は受粉しており花が上を向いていた。戦後は市内の弓張岳にもあったようです>
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<センボンヤリ。これは有るようでない植物>
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<タカサゴソウ。昔し昔し初めて見たときは白花のニガナだと思った>
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<ナツトウダイ。石灰岩地帯ではよく見かけます。面白い形をしている>
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<カイジンドウ。これはここではIさんが発見者。宇久のカイジンドウに比べるとかなり小ぶり>
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<ホタルカズラ。佐世保市では宇久島に多い。私が中学生のころはちょっとした草場にも有った。とりわけ賞冠岳には多かった。>
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<ヒメハギ。面白い形の花・・小さいので草地では見逃しそう>
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<キビヒトリシズカ。この地では私が発見。フタリシズカに比べると随分生育環境が異なる>
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国見山系の両生類

1月~2月に新しく見つけた湿地と5年ほど見ていない場所を見てきた。
タゴガエルの産卵場所がイノシシに掘り返されていることが多いので心配していたが、水の湧き出し口(大抵は玄武岩と火砕岩の隙間)が産卵場所となり、穴の奥から鳴き声が聞こえており安心した。
カスミサンショウウオは緩やかな流れの側に出来た水溜まりに産卵。すでに幼生も見られた。残念ながらブチサンショウウオは卵塊も個体も確認出来なかった。

<カスミサンショウウオの産卵場所。水の流れなのない石の下に産卵する。右側の沢から少しずつ水が流入>
カスミサンショウウオの産卵場 (2)-550.jpg

<カスミサンショウウオの卵塊>
カスミサンショウウオ卵塊 (5)-550.jpg

<タゴガエルの産卵場所。穴の奥で盛んに鳴いている>
タゴガエルの産卵場 (6)-550.jpg

<穴の奥にタゴガエルの幼生と卵が見える。タゴガエルの卵も幼生も白っぽい>
タゴガエルの卵と幼生 (3)-550.jpg

<タゴガエルの卵塊。穴の外にあった>
タゴガエルの卵塊 (1)-550.jpg

<シロハラが何(猛禽類)かに食べられたあと>
鳥の羽-550.jpg

<林の中にはイノシシの大きなベッドがあった>
イノシシの寝床 (2)-550.jpg











早くもギンリョウソウが顔を

1~2月に新たに探した湿地に加え、これまで調査したが5年ほど見ていない場所を見てきた。目的はタゴガエル・カスミサンショウウオ・ブチサンショウウオの産卵地及び卵塊の確認。
この過程で面白い植物も見られたのでこちらからから先に紹介する。残念なことに林道にはタイヤの不法投棄も見られた。
<ギンリョウソウ>
キンリョウソウ (2)-550.jpg

<アキノギンリョウソウの花がら:ギンリョウソウと異なり秋に開花する。この場所では初めて。佐世保市では極めて希>
アキノギンリョウソウ (5)-550.jpg

<オタカラコウ:大小合わせてかなりの個体数が見られました。県内では多良山系と国見山山系にのみ分布>
オタカラコウ (1)-550.jpg

<ネコノメソウ(右下端にヤマネコノメソウ):県内分布は対馬(厳原),佐世保(吉井)(世知原)>
ネコノメソウ (7)-550.jpg

<ハンカイソウの群落:佐世保市では少し湿り気のある林縁で見られます>
ハンカイソウ群落 (1)-550.jpg

<コウヤコケシノブ:沢などでよく見られるが、国見山山頂付近の樹林下の岩上でも見られる。これは霧と関係している>
コウヤコケシノブ (3)-550.jpg

<白絹病:白ペンキを塗ったように見えます>
シラキヌ病-550.jpg

<不法投棄 困ったものです>
日向郷池タイヤ投棄-550.jpg

ザイフリボク(シデザクラ)開花

(バラ科)
岩手県以西の本州、四国、九州に生育する落葉の小高木。一般的には林縁や尾根筋、伐採跡等に生育します。
和名は、白く細長い花弁をつけた花が采配に似ていることから「采振り木」また、幣(しで)に似ていることから「シデザクラ」とも言います。
ジューンベリーと言われ、最近庭木として人気のあるザイフリボクは北アメリが原産のアメリカザイフリボクです。
在来種のザイフリボクは、市内では海岸に多くそれ以外では殆ど見られません。南九十九島や俵ヶ浦半島には結構多いのですが、北九十九島では見た記憶がありません。落葉小高木は荒れ地(岩場など)などにいち早く進出しますが、常緑樹が入り込み日陰となると消えてしまいます。岩場が露出する南九十九島などは本種の生育地として適しているのでしょう。
3月30日に、俵ヶ浦半島行ってみましたが、今年は去年に比べ花を付けている株が少ないです。
画像

ザイフリボク (1)-550.jpg

ザイフリボク (23)-550.jpg

植物から見る季節の移ろい

今年は雨が多く、開作地区の野焼きがまだ終わりません。明日(3/15)風が強く吹かないなら出来そう。野焼きが遅くなるとノヒメユリ・ヒメヒゴタイなどが芽を出します。せっかく出た芽が熱で駄目になるので心配。
里山を歩くと季節が進んでいることを実感できます。ただ、この時期はスギの花粉飛散が多くなるので花粉症を持っている者にとってはやっかいな季節です。スギの雄花は7月頃から形成され始めるそうです。しかし、昨年はこの時期気温が低かったので今年は雄花の数がかなり少ない。花粉症持ちにとっては有りがたい。
<ムサシアブミ:新芽の下には果実の名残が>
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<マムシグサ:ムサシアブミと同じように主に日陰に生育する。そろそろ葉が展開>
MAMUSI-550.jpg

<イノデ:新芽の時は黄金色でとても美しい>
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<ウバユリ:最初の二葉はいかにもおいしそう。色々試してみたが苦みがとれずに食べるのをあきらめた>
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<イワタバコ:川沿いなど湿度の高崖地に多い。随分葉が大きくなり和名の由来が分かる。花がらはまだ残っている>
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<ナンバンキブシ:林縁に生える低木で春を告げる樹木のひとつ。当地ではアオモジとほぼ同時期に開花する。茶色くなったカラスウリの果実は秋の名残>
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<コオニタビラコ:春の七草の「ホトケノザ」(キク科)、おひたしにするとほろ苦い大人の味。当地では主に田圃の中に生えるが和名のホトケノザの花は紫色(シソ科)。開花まであと2週間くらいかな。>
HOTOKE-550.jpg





この冬初冠雪

去年は、1度雪が降りましたが雪化粧程度でした、この冬は昨夜の雪が初冠雪となりました。雪が積もると動物の足跡が見られるので楽しい。気温の上がらない午前中に自宅から国見山山頂まで徒歩で往復3時間を楽しんできました。積雪量は少なく山頂でもスパッツなしで歩けました。
<キツネの歩行痕。キツネの歩行痕はあちこちで見られました>
キツネの足跡 (3).JPG

<キツネの足跡。イヌの足跡によく似ています。>
キツネの足跡 (5).JPG

<アカネズミの歩行痕。尾を引きずったあとも見られます>
アカネズミの移動痕 (2).JPG

<ノウサギの歩行痕>
ウサギの足跡.JPG

<ネコの足跡。国見山には5台の定点カメラを設置設置しているがネコは度々写っている>
ネコの足跡 (2).JPG

<ヤマドリの歩行痕。ヤマドリの足跡も何カ所かで見られました>
ヤマドリの足跡 (1).JPG

<テンの足跡。指が五本あります。>
テンの足跡.JPG

<シロハラの羽が散らばっていました。猛禽類に捕獲されたのかも?>
鳥が捕獲された痕-550.jpg

ヤマウバノカミノケ

樹木にまとわりつくように着生しているのを見かけるが、国見山のアカガシ原生林ではアカガシの大木の樹皮から、髪の毛さながらに垂れ下がっているのが見られる。黒いつやがあり美しいが子実体は滅多に見られない。
キノコの仲間だと聞いていたのでWEBで調べたところ、『樹木(小枝)や落葉上に「根状菌糸束」と呼ばれる独特の黒い光沢を持った太くて硬いひも状の菌糸の束で、ホウライタケ属やナラタケ属、さらには子のう菌であるマメザヤタケ属のきのこが含まれ、林内一面に網目状に伸びることもあれば、数メートルの長さに達するものまである。通常、きのこの菌糸は乾燥に弱いのですが、ヤマンバノカミノケと呼ばれる菌糸束は細胞壁の厚い丈夫な菌糸が束の外側を保護していることから、乾燥や他の微生物からの攻撃に対して強靭な構造となっている』。
と言うことであった。
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ヤマアカガエルの産卵

1月23日の夜は雨。無風で気温は10.5℃とヤマアカガエルの産卵に適した条件です。昨年は記録的に産卵が少なく、本種もトノサマガエル同様に絶滅の危険が増加していると心配していました。そんなことで、これまで産卵が見られた場所に行ってみました。嬉しいことに卵塊とメスを待っているオスが見られ安堵しました。翌朝あちこち見て回りました。
自宅青箱 (5)-550.jpg

この池には以前数百個の卵塊が見られていましたが、コイとブラックバスの放流で全く産卵をしなくなりました。
池のすぐ側の道路の窪み(次の写真)には産卵しますので、不思議なものです。
池の様子-550.jpg

池の側に未舗装の道路があり、車が通らないので草藪になっていますが、窪みに水が溜まりヤマアカガエルの絶好の産卵地となっています。ここは毎年観察を続けている場所で、昨年は2個の卵塊しか見られませんでしたが、嬉しいことに今年は141個の卵塊が見られました。たぶん、24日の夜も生んでいると思います。
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田圃の水たまりにも卵塊がありましたが、ここは雨が降らないと乾いてしまうので、採取して保全用の水を張った休耕田に移しました。
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昨年から水生昆虫や両生類の保全用に休耕田に水を張っています。
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保全用の休耕田にも1卵塊ありました
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シカの分布調査

鹿町の旧長崎サファリから逸出と考えられるシカが佐世保市の西部に分布を広げています。シカが増えると希少植物(植物の減少は昆虫にも影響を与える)、林業、農業に大きな被害を与えます。森林管理署は危機感を持ち国有林内に定点カメラを設置して監視しています。県や市にはこれまで調査した結果を提供し、分布拡大を知らせていますが全く対策を取ろうとはしません。このままでは大変なことになりますので、危機感を持った会員が個人で調査を行っていましたが、会で「シカ調査部会」を立ち上げ定点カメラを設置し分布状況の把握を本格的に行うこととしました。
<小佐々町・佐々町の境界で撮影した2歳♂>
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<上と同じ場所でメスのの集団>
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<これまでの分布調査結果>
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<樹木の被害。樹皮はぎで被害を受けたモチノキ。他にはヒノキ・ヤマモモ・タブノキが樹皮剥ぎや角研ぎの被害を受けています>
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<定点カメラ一式の購入>
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