ヤマアカガエルの危機とアライグマ

ヤマアカガエル(アカガエル科)の危機とアアライグマ
長崎県内の分布は県北部に偏っており、ニホンアカガエルと混生している地域もあるが、主に山間部に棲息している(図の赤丸が佐世保市内での確認地、小さい青丸はニホンアカガエル)。

ここ2~3年でこれまで繁殖地であった場所で産卵数が減少したり、全く産卵しなくなった。世知原町で最も多くの卵塊が見られていた場所(平川原)で、今年はたったの4卵塊。既に幼生がいるはずなのに全く見られない。
ここでは以前からアライグマの足跡があり、近くの定点カメラに頻繁に写っている。

自宅の庭に置いている水草用の水槽にも毎年10卵塊ほどが産み付けられていたが、昨年は1卵塊。
今年も1卵塊生んでいたが、未受精卵であった。メスを待ち受けるオスがいなかったのであろう。
そのまま、置いていたところ卵塊がばらばらになっていた。
自宅近くの定点カメラにアライグマが頻繁に写っており、近所で果物や牛の飼料が食べられるなどの被害が出ており、ヤマアカガエルの卵塊をばらばらにしたのもアライグマと思われる。
おそらく、平川原での卵塊の減少もアライグマによる成体及び卵塊の捕食による結果だと考えて良いだろう。

今年は、確実に繁殖させようと休耕田を借りて、水を溜め繁殖場所を作った。産卵を期待したが駄目であった。
そこで、ここには不適な場所に産卵した5卵塊を探して保全場所に移した。現在幼生となり元気に泳いでいる。
トノサマガエルも急激に減少しており、これまでに無い危機を感じている。
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長崎県北部のヤマアカガエル確認地(赤丸)青丸はニホンアカガエル。

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自宅の水草用水槽に生んだヤマアカガエルの卵塊(未受精卵)に泥がつきばらばらになっていた。おそらく、アライグマが前足で混ぜたためだろう。

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ヤマアカガエル(3卵塊ある)・カスミサンショウウオが産卵する小さな溜池だが、漏水が激しく水が涸れる。イノシシのぬた場にもなっている。ここの3卵塊を保全田んぼに移動。

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保全田んぼで元気に育つ幼生

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