大村湾のアメンボ

ナガサキアメンボ
昨年の5月に、「長崎県立長崎西高生物部の女子高生3人が、新種のアメンボを発見した。専門家によると、新種発見は60年ぶりという(長崎新聞より)」。・・・快挙ですね。
大村湾の入り組んだ沿岸部では海の中でもメダカが泳いでいる。女子高校生が疑問を持ったアメンボは以前から見ていたが、メダカが泳いでいる位なのでアメンボも海面上にいて当然だと思っていた。
画像はナガサキアメンボだろうと思うものです。(「ROSTRIA №63 ナガサキアメンボの生態・分類・系統について」では大村湾の汽水~海水面に群れをなして泳いでいた細長いアメンボなら、まず間違いなくナガサキアメンボとみてよい。と書かれています)他の種との区別は産卵管の違いで見るとのことです。
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シオアメンボ・シロウミアメンボ
これらも、湾の奥部で見られます。特に入り組んだ湾ではシオアメンボに偏ります。
シオアメンボは長崎県の条例で採取禁止とされています。
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<シロウミアメンボ(県VU)>
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<シオアメンボ(県CR)>

カラスアゲハの吸水行動
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これも大村湾で見た行動、塩水も吸水することを初めて知りました。

佐世保市の絶滅危惧植物2種の明暗

気になる希少植物が数10種程あり、これらがずっと気になっています。その内2種の確認をしました。

1種はガンゼキラン(斑入り)。合計30株程で2013年3月に発見。花を見るために何度も訪れた。

生育地のスギ林が皆伐され心配していた。7月7日に見に行ったところスギ林は更新されておらず、藪となり生育地への近道には入れずかなり遠回りをしてやっとたどり着いた。発見当時のままで健在。ホットした。

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<ガンゼキラン>発見当時の画像

次に気になっていたのが将冠岳山頂岩場のマンネングサ個体群。

種が確定出来ずに取りあえずメノマンネングサとしていたが、これまで撮影した画像からタカネマンネングサであることが分かった。市内で2カ所しか確認していない種である。2カ所の生育地は共に半日陰の岩上と言う非常に少ない環境。

将冠岳山頂は九十九島が一望に望めることから最近登る人が多い。7月8日に確認に行ったところ心配が的中。全て消滅していた。消滅の最大の要因は二つ。一つは多くの人が登るようになったこと。二つ目は人が通りやすいように樹木を伐採したこと。

悪意が全くなくとも、このように少し環境を変えただけで、種の絶滅は起きるのです。
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<タカネマンネングサ>
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<花:3個の心皮が本種の特徴>
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<従来は①と②の木があったので、赤線の様に人は通っていた。しかし、これらの木を切ったので人はタカネマンネングサの生育場所を踏んで進むようになった>
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<タカネマンネングサが生えていたとき>
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<この岩の上にもタカネマンネングサが生えていた。多くの人が通るので踏んだのであろう>
植物少年だった中学生の頃から見ていた植物だったのでがっかりした。