嘉例川のシダ

川の様子は私のfbで紹介しました。航空写真を見て、川の両岸は針葉樹もあるが広葉樹が多い森林なので、シダは面白いのではとの興味から出掛けました。最初はなだらかな川でしたが次第に深い谷となり、期待が膨らみます。
玄武岩が1000万年近い浸食により出来た急峻な地形ですが、一部分を除いて川の側に棚田(全て放棄)が有ります。水田があった頃は上空から見ると急流の沢沿いに棚田が連なる風景だったことでしょう。
このようなことから、普通種のシダが多く少しがっかり。特徴として南方系のヌカボシクリハランが非常に多く見られたことでした。
しかし、希少種のツクシヤブソテツ(県EN・市CR)2個体(これまでの確認個体数は3個体)を確認しました。

<ツクシヤブソテツ(オシダ科):基本種はヒロハヤブソテツで両種共に谷川の側など湿度の高い場所に生育するが、この傾向はヒロハヤブソテツの方が強い>
ツクシヤブシソテツ (10)-550.jpg

<ノコギリシダ(イワデンタ科):湿度の高い林内にやや普通に見られる>
ノコギリシダ (2)-550.jpg

<ヌカボシクリハラン(ウラボシ科):南方系のシダで台湾インドシナまで分布する。樹木に這い上がった姿はいかにも南方系>
ヌカボシクリハラン (2)-550.jpg

<カカツガユ(クワ科):市内では海岸で見かけることが多く、それ以外ではなかなかお目にかかれない。
南方系の植物でインドシナ~東アフリカ、オーストラリアにも分布している。大きな棘があり厄介なツル植物。果実はオレンジ色に熟し甘くておいしい(ヤマミカンと呼ぶ地域もある)>
カカツガユ-550.jpg

<タラヨウ(モチノキ科):川沿いに生える。葉の裏を先の尖ったもので文字や絵を書くとしばらくすると黒褐色に浮かび上がる。乾燥しても字や絵はそのまま残って読み取ることができることから「葉書の木」とも呼ばれる。実際に葉に切手を貼ると配達して貰える>
タラヨウ (2)-550.jpg

<タンスイベニマダラ(ベニマダラ科):淡水紅藻類で、湧水池、渓流、滝の壁などで見られる。豊富かつ 清浄な水が流れる場所の石などに年間を通じて生育する。佐世保市ではよく見られる。希少種(国・県・市NT)>
タンスイベニマダラ-550.jpg

<嘉例川の地層:標高100m付近までは加勢層(約2000万年前)でその上に初期斑状玄武岩類(600~1000万年前)が乗っている。加勢層は上限の不整合を境に化石動物は汽水性から淡水性に変化している。
嘉例川ではサンドパイプが見られた。
サンドパイプとは堆積岩中にみられる管状の穴に砂や泥が詰まったもので、層理面にほぼ垂直であることが多い。砂管(さかん)、シルト管ともよばれる。生痕化石の一つで、カニ、シャコなどの巣穴の跡に砂が詰まったものと考えられる>
サンドパイプ (1)-550.jpg

<以前の嘉例川付近の様子:1971(s46)年5月1日撮影(国土地理院)に川を入れた。耕作地が多いことが分かる>
嘉例川2.jpg







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