平戸市田平町の海岸でシカの食痕調査

2年前にトベラの枝先が食べられていたので、ここまで来ていることは分かっていた。10日は大潮なので、広範囲に調査できた。
食害はトベラ(15)・シャリンバイ(1)・マサキ(1)であった。北九十九島の調査でもトベラとシャリンバイの被害が大きい。3種のディアーライン(鹿摂食線)以上の全個体数を調査していないのでなんとも言えないが、トベラやシャリンバイでは嗜好植物で有ることには間違いない。特に海岸ではトベラは指標植物に出来る。
地元の方の話ではイノシシのくくり罠で捕獲されたり、海を泳いで島へ渡っているのを目撃したとのことである。
このことから考えるとすでに平戸市の本土側にはすでに多くのシカが生息すると考えられ、平戸島へも分布を広げている可能性が大きい。
他にも色々見てきた。山肌のクスノキの新緑とヤマザクラが綺麗だった。
樹木(花):ハクサンボク・ツクシヤマザクラ・ザイフリボク・マルバアオダモ、草本(花):オドリコソウ・ハマエンドウ・ハマダイコン・キケマンなど。貝類:タイラギの殻長約20㎝の2個体には驚いた。ハボウキ・カヤノミカニモリなど。甲殻類:ウモレベンケイ・チゴイワガニ・ムツハアリアケガニなど。いつ来ても面白い場所。

<トベラ。枝先がシカに食べられている。何度も食べられると枯れてしまう。トベラは沢山あったが、シカが食べられる位置にあるのは殆ど枝先が食べられていた>
・シカ食痕 (9)-550.jpg

<赤茶色はクスノキの新芽(葉が展開してまもない・・次第に緑に変わる)。これから、シイの花が咲くと賑やかになります>
・P4100448-550.jpg

<ツクシヤマザクラの典型的な花。花が終わる頃に花弁が赤くなる>
・ツクシヤマザクラ (1)-550.jpg

<ハマエンドウ。海岸の草地に生える。・・・春!!>
・ハマエンドウ (2)-550.jpg

<白いものはイボタロウカイガラムシのオスの幼虫が出した分泌物でイボタ蝋の原材料となります。
イボタ蝋は医薬品や化粧品の材料となります。
子供の頃はそろばんに塗ったり、障子の敷居に塗るなどしていました。メスは半球形の赤褐色の丸形をしています。左奥の端に写っていますがわかりますか>
・イボタロウ (2)-550.jpg

<シマキッカイイソギンチャク(だと思います)。潮通しの良い場所に生息しています>
・P4100435-550.jpg

<殻長20センチ以上も有る立派なタイラギ>
・タイラギ (4)-550.jpg

<ハボウキ。一定以上汐が引かないとみられません。ここは長靴が埋まり脱出するのに苦労しました>
・ハボウキ (3)-550.jpg

<チゴイワガニ。もともと小さなカニですが、まだ小さい個体でした。カメラの顕微鏡モードでなんとか撮影>
・チゴイワガニ (8)-550.jpg

<ウモレベンケイ。和名の通り海岸に打ち寄せられた落ち葉や木の枝、石の下なでに埋もれています。触ると動かなくなる面白いカニです。よく似た環境にフジテガニ(ハサミが藤色)が見られます。・・・固まっています>
・ウモレベンケイ (2)-550.jpg











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この記事へのコメント

2020年05月01日 08:56
友達がこの前 夜中に田平町で鹿を見たというので 見間違いだと思い調べたら ここにたどりつきました‼️
田平町にもいるんですね
あかがし
2020年05月02日 10:10
コメントありがとうございます。
鹿町町から広がったシカが田平まで来ています。ご存知のようにシカが増えると農作物への被害や希少植物(ひいては昆虫)へ被害を与えるようになります。
早く駆除などの手をうつ必要があります。会ではシカの調査をし、結果を行政に伝え対策のための資料となるようにしています。
シカの情報があればお知らせ頂けるとありがたいです。分かれば位置情報も欲しいです。宜しくお願いいます。