大潮の調査

春は潮が大きく、気温や水温も上がるので潮間帯の生物から潮上帯の生物が活発に動き出す。
5月中旬の大潮で俵ヶ浦半島・日野町の海岸3カ所を歩いた。
俵ヶ浦半島ではカブトガニ2個体、日野町ではテングニシの産卵・イソアワモチ。植物ではハマサジ・カノコユリが、市内で2カ所目のヒロハネムが確認出来た。

<テングニシ(エゾバイ科テングニシ亜科)本種は有機スズ(船底塗料)等の環境ホルモンの影響でインポセックス化し急速に個体数が減少した。早岐瀬戸や大村湾では多少見られていたが市内では殆ど見ることが出来なかったが、近年少しずつ回復している。今回は運良く産卵中の個体を含め4個体が見られた。年配の方はウミホウズキが懐かしいのでは。(国NT、県CR、市VU)>
テングニシ (18).JPG


<イソアワモチ(ドロアワモチ科)市内では普通種の本種より希少種のドロアワモチの方が多い。恥ずかしながら、随分以前はヤマトウミウシと混同していた。ドロアワモチやセンベイアワモチに比べると驚くほど動きが速い>
イソアワモチ (55).JPG



<クロコハゼ(ハゼ科)体長は5cmほど。河口付近の泥底に生息する。本種は正式に分類学的記載が行われていない「未記載種」で、幾つかの種が含まれているとされている。近年分布域が北上している。市では2カ所目の記録(県NT)>
クロコハゼ (11).JPG


<カブトガニ(カブトガニ科)俵ヶ浦半島では数カ所で見られるが10~12令位の個体しか見たことがない。繁殖期に探すと成体も見られるのかも知れない。(国CR+EN、県EN、市 CR)>
カブトガニ (12).JPG


<ハマサジ(イソマツ科)2年草で潮間帯上部に生育する。以前よりも生育地が少なくなったように感じる。葉がさじ(スプーン)に似ているのが和名の由来。秋に小さな黄色い花を咲かせる。(国・県・市:NT)>
ハマサジ (2).JPG


<ヒロハネム(マメ科)市内では亀ノ子島で発見したが、その他では見たことがなかった。やっと2カ所目の生育地を見つけた。ネムノキと並んで生えており、高さ2m程の幼木である。葉を1枚頂いて長尾半島に植栽しているヒロハネムと比較をし、間違いが無いことを確認した。>
ヒロハネム (1).JPG


<付記>
24日(日)は日野町(長尾半島付近)の調査をしたが、多くの子供達(外国人もいた)が飛び込みをしたり元ノ島へ泳いで渡るなどして遊んでいた。警察官が4人来てくつろいでいる米兵と話をした後に、長尾半島へ上がっていった。私もヒロハネムの同定の為に同じ方に登っていき同定を済ませ、トイレに行った。20人程の子供達が警察官に集められ住所や名前を聞かれていた。トイレで会った中学生に何で補導されてる?と聞いたら、小学生が「海で泳ぎよったけん補導されよる!」・・・。誰かが「子供が海で泳いでいる」と警察に通報したのだろう(中学生はおとがめナシ)。
不思議なことをするものだ。自然との触れあいもこのような形で壊されて行くのか・・・。月曜日は学校でも多分怒られたと思う。
警察官に一言言うべきだったか・・と今でも気になっている。





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